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1年振りヴァイグレ 2 [-クラシック編]

1月20日@東京芸術劇場

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
クラリネット:ダニエル・オッテンザマー

ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
ウェーバー:クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 作品74
ダニエル・オッテンザマー:即興曲

ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」

今日の序曲もよい。
やはり、その中で人々が生きて生活している様子が浮かんでくるのがよい。

さて、ダニエルさんのファンというわけでもなく
ウェーバーの協奏曲が好きというわけでもなく
ただただ上手過ぎるなーと思って聴いていました。
アンコールも恐ろしく上手かった。
即興曲という名の曲?それとも本当に即興演奏だったのかは私には分からず。

田園は、昔から良さがよく分からない曲だと思っていたけど
今聞いてもよく分からなかった。ちょっとダルいよね。
しかしここでも村の人たちの姿は浮かんできて
ヴァイグレの良さは再認識できた。
スクロヴァは客観的に情景を描くタイプだったけど
ヴァイグレは人を描くタイプで、正反対だけどどちらも好き。

こんな感想ばかりで何故このコンサートに行こうと思ったかというと
たまにはクラリネット ソロを聴くかー、というのと
超久しぶりに田園聴いてみようかなー、という意識改革からでした。
クラリネット ソロは上手過ぎて、自分の本番が怖くなっただけでした (笑)

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1年振りヴァイグレ 1 [-クラシック編]

1月16日@サントリーホール

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
ヴァイオリン:ダニエル・ロザコヴィッチ

ワーグナー:オペラ『リエンツィ』序曲
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op. 61
J. S. バッハ:ヴァイオリンのためのソナタ第1番 より 第1楽章

R. シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』Op. 30

さすがのヴァイグレらしいオペラ序曲で開幕。
後半への耳鳴らしといった感じ。

さて、ソリストですが
背が高く、そこからイメージされる音とは全く違う音が出てきてビックリ。
背は高いが、細いから?
第一印象、小鳥!?と思ったけど
最終的な私の結論は、鳥の巣箱みたいな人。
本人は静物だけど周りには生物がいて優しい感じ。
恐ろしく上手かったけど私の好みのタイプではないかな。

その理由が後半分かった。
林コンマスのことは結構好きなんだけど、エロなんだよね!
ロザコヴィッチにはエロが足りない。
ヴァイグレは、いつも通り音楽は大きいながらも
その中で活動している個々人の動きや考えも全部描かれている感じでよい。
最後は特別な感情や意味を持たない感じで無造作に終わりました。
結局何も無かったかのよう。むしろ、ちょっとハッとさせられた。

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エマニュエル・パユ&マリー=ピエール・ラングラメ [-クラシック編]

11月29日@浜離宮朝日ホール

J.S.バッハ:フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV1031
N.ロータ:フルートとハープのためのソナタ
R.シューマン:3つのロマンス Op.94

F.プーランク:フルート・ソナタ
ドビュッシー:ロマンティックなワルツ  《ハープ独奏》
デスプラ:エアラインズ(2018)  《フルート独奏》
ピアソラ:《タンゴの歴史》より 「Ⅰ.酒場1900」、「Ⅱ.カフェ1930」、「Ⅲ.ナイトクラブ 1960」

サン=サーンス:死の舞踏
イベール:間奏曲

パユ様今年の秋のラインナップの中で
好きなホール&久しぶりのハープとの共演を選択。
久しぶりのソロは、ハープということもあり、50代になったこともあり (?) 
終始落ち着いていて大人。
会場の雰囲気もあったかもしれない。

昔は cantabile だったのが、今は espressivo 寄りになった感じ。
プーランクのソナタも、よく聞くけど今日は全く新しい曲のイメージ。絶品。

ラングラメ姉さんのことは知らなかったけど、非常にカッコイイ人だった。
ベルリンフィルにパユと同期入団のようで、旧友ですね。
ピアソラもアンコールも、ちょっと遊びでやってみた、という感じで
若い頃の演奏もいいけど、この歳のこの気負いのない感じもいいなぁ、と思いつつ
私も気負わずやろう、と心を新たにした1日でした。

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コロナ禍を経て再会 アンスネス様 [-クラシック編]

10月23日@オペラシティ

シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D784
ドヴォルザーク:《詩的な音画》 op.85 より
I. 夜の道 II. たわむれ IX. セレナード X. バッカナール XIII. スヴァター・ホラにて 

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13 《悲愴》
ブラームス:7つの幻想曲 op.116

ドヴォルザーク:《詩的な音画》op.85 より IV. 春の歌
ショパン:マズルカ op.33-2
ショパン:マズルカ op.17-4

以前は私に愛を語られているかと勘違いするほどだったけど
良質な空間を共有する関係性に変わっての再会。

本編終了して思ったのは、前半も後半も
1曲目は登場人物が語りたいことを語っていて
2曲目は客観的に風景や空間や物事を描写している印象を受けた。
で、そのバランスが良かったかな、と。
ザックリいうと緊張と緩和。

詩的な音画は、録音よりも随分ダイナミックだった。
アンスネス様というと透明感があって精緻のイメージが強いけど
意外とアグレッシブ (というか独自の解釈が多い) で
それは前からそうなんだけど、
自分の中で腹落ちしたものを聞かせてくれるところが一番好きなポイントかな。
そして悲愴が絶品でした。テレビが入っていなかったのが残念。
もちろん私はアンスネス様のシューベルトはいつもとても好き。
ベートーヴェンからのブラームスは、最初の2曲ぐらいは
どちらかというと音の少ない曲の方がよさが際立つよなぁとか思っていたけど
私的なものに対して客観的なものかと思うと妙に納得した。

アンコールは詩的な音画から、に続いてショパン マズルカ。
ドヴォルザークを引き継いでいて、通常より民族色強めだった?
最後は最初と同じイ短調で、しとやかに締めくくり。
また何年後かにお会いしましょう。

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庄司紗矢香「フランスの風」 [-クラシック編]

9月25日
サントリーホール

ヴァイオリン:庄司紗矢香
モディリアーニ弦楽四重奏団
ピアノ:ベンジャミン・グローヴナー

武満徹:妖精の距離
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調

ショーソン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲ニ長調Op. 21

武満の演奏前には、詩の朗読があった。
(この状況に慣れてなさすぎて内容は全然入って来なかった。笑)
最近コンサートに行くこと自体が減ったので
庄司さん、やっぱりいいな。
自然で心地よい。
と思っている間に終わった前半。
空間は大きいのに対象はくっきりなところが自然に感じる所以なのか。

ラヴェルの弦楽四重奏は、対照的に非常にコンパクトに感じた。
今になって、それがこの曲にマッチしていて良かったのかな、とも思うが
当日は、そんな庄司さんの後だったので、ちょっと物足りなかった。

ショーソンも、それぞれの個性そのままだったけど
「協奏曲」風だったので、それが功を奏した感じ。
そのバランスが絶妙。
街中を飛ぶ蝶が主役の映画のイメージが私の頭の中で流れていた。
アメリカ映画によくある街なので、ニューヨークとかシカゴとか?
ショーソンなので本当はパリかもしれないけど。
蝶は主役なので鮮やかで自由なんだけど
風景は移り変わっていくので、背景も重要で、ちょうどその関係性。
ブラボーでした。
アンコールはなかったけど、素晴らしいプログラムの後にアンコールは不要、という演奏会でした。

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