SSブログ

ルツェルン祝祭管弦楽団 [音楽紀行]

10月7日
ルツェルン祝祭管弦楽団@サントリーホール
指揮:リッカルド・シャイー

R.シュトラウス:
交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』op.30

交響詩『死と変容』op.24
交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』op.28

楽劇『サロメ』より 「7つのヴェールの踊り」

ルツェルンを聴いたのは初めてだけど
常設オケじゃないのの最高峰がこれか!という感じだった。
常設オケじゃないからみんな自由だし楽しんでるし
指揮者の色がよく出る(これが実に気持ち良い)。

出て来る音は明るくて柔らかくて厚みがあってゴージャス!
直線的に飛んでくる音は無くてホールが鳴っているようだ。
ということで、冒頭からワクワクが止まらない。
がしかし、ツァラトゥストラは好みの演奏ではなかった。
これは何となく予期していたけど(たぶんシャイーの演奏は私の好みではないと)。

しかし後半はバッチリはまっていた。
死と変容みたいな神妙なようでいて人間臭い(?)曲は相変わらず私の感性にビビッとくるし
ティルみたいな曲はそれこそ文句無しでしょう!
奏者も余裕あり過ぎで遊びで演奏しているみたいだったよ。
そうだよ、頑張って演奏するような曲じゃないよね!
楽しんでいる間に一瞬で終わってしまった。

そしてアンコール!
妖しいというより怪しいという演奏だったな。
内心いろいろあるけど気取られぬように振る舞う人って感じ?コワ。
木管ソロとビオラのチグハグさによる2面性というか。
ということで、何とも言い表せない素敵なビオラを弾いた Wolfram Christ さんにめっちゃ惚れた。
このインタビューも素晴らしい。ずっと消さずに残しておいてほしい。
http://www.kajimotomusic.com/jp/news/k=2825

勿論クライマックスは盛り上がってブラボーでした。
全体的に空間が大音量で鳴っていて本当に気持の良い演奏だった。
無理して鳴らしていないからでしょう(耳に優しい)。

常設オケじゃない演奏の醍醐味を味わえて、かなり貴重な体験だったけど
客席がガラッガラだった。なんて勿体無い。
私も当日発券したときに金額(18,000円!)見て、
「あれ?シャイーだからP席取ったと思っていたけど、そんなにいい席取ったっけなー」
って思いながら会場着いたらP席だった!というオチ。ハハハ。
ギャラとか旅費とかいろいろあるんだろうけど、これはちょっと高すぎね。
これだけじゃなくて最近どんどん値上がりしていて、だいぶ行く公演を選んでいる。
今回も売れてないなら直前割とかやって捌いた方がなんぼかマシなのに、まぁいろいろあるんだろうか。。。
そろそろこの傾向をどうにかしてほしい。金持ちだけの娯楽になっちゃったら衰退するぞー。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。