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読響×ヴァイグレ 5 [-クラシック編]

2月19日@東京芸術劇場

指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
チェロ=上野通明

ロルツィング:歌劇「密猟者」序曲
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番「ジーグ」

シューマン:交響曲第3番 ホ長調 作品97「ライン」

コロナ禍以降、ヴァイグレの演奏会ぐらいしか
行こうってやる気が出なくて、あまりたくさん聴いていないけど
今日もまた 1 音鳴った瞬間に「来てよかった」と。
いつも適度な重量があり、自然でいて品ある気高い演奏。
素晴らしい幕開け。
それにしても読響覚醒した?コンマス林さんがよいのか?

私は基本的に協奏曲が好きではないし、チェロもそんなに聴かないんだけど
上野さんのチェロは素晴らしかったし、読響も素晴らしかった。
読響は伴奏者ではなかった。共演者かな。
そしてそこにスッと乗っかるチェロ。
流れに乗って自然に。気負いなく、それでいて自由に!!
等身大の若者で好印象。こんな演奏家そうそういないのではないか。
たぶん作為的なものが一切なくて自分自身だから
普通 (自然) なのに誰とも違って、誰よりも伝わってくるのかな。
ちょうどオリンピックやってたらか、メダリストの物語を見ているようだった。
そんなことを考えていたら、最終楽章の後半
静かになるところで (これはコーダですか?何しろ初めて聴いたので。笑)
涙が出そうになってきた。人生が詰まった瞬間に触れた気がした。
上野さんも素晴らしいけど、ドヴォルザーク先生も凄い作曲家だ。

こんなに自由に弾く人 (ましてや日本人) 珍しいなと思っていたら
幼少期スペイン語圏の人なのね。妙に納得。
バッハも自由に自然に楽しそうに弾いていた。ブラボー。
私はもう前半で帰ってもいいかと思ったほど。

というわけで、後半はメダル セレモニー見ている気分で
頭の中は上野さんでいっぱい。
あまり集中できなかったけど、まあメダル セレモニーってそんなもんでしょ。笑
演奏はいつものヴァイグレで心地よい時間でした。

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