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庄司紗矢香&ヴィキングル・オラフソン [-クラシック編]

12月23日
サントリーホール

J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ短調BWV 1018
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番Sz.75

プロコフィエフ:5つのメロディOp.35bis
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100

バルトーク:ルーマニア舞曲
パラティス:シチリアーノ

ダンナちゃんに庄司さんを聴かせようと思っていて
やっといい機会が訪れました。
素晴らしい演奏会でした。隙なしという感じ。

その上で感想。

オラフソンはアイスランド出身らしく硬質な音で
庄司さんは基本的に暖かい。
バッハやプロコフィエフ、ブラームスも
すべてが自然に心地よく流れていく。
それ故、いつでもニュートラルでハッとしたり、ドキドキしたり、そういうのが無く
物足りない、とは違うけど、やっぱり同性だからなのかなー、とか思った。
でも、流石にブラームスの最後は「うわぁ」でした。
アンコール無しでいいので、このまま余韻で帰りたかった。

で、飛ばして書いたバルトーク。
実は一番期待していたけど、違うなぁ、でした。
(読み返すと以前もバルトークは微妙だったよう。)
演奏は素晴らしかったけど、バルトークって
やっぱり本場の人がやるべき音楽だな、と。
体に染み付いた感覚でやる音楽かな、と。

そんなわけで、ブラームスで帰ってよかったんだけどなぁ
と思っていたところにシチリアーノ。
涙が出そうなほど心に響きました。
庄司さんは静かな歌が一番いいなぁ。
とはいえ、ケチをつけているわけではなく
ダンナちゃんも満足だったようです。

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プレトニョフ@オペラシティ [-クラシック編]

ベートーヴェン: ロンド Op.51-1 ハ長調
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op. 57「熱情」

リスト:詩的で宗教的な調べより第7曲「葬送曲」S. 173
リスト:忘れられたワルツ S. 215 第1番
リスト:《巡礼の年》第2年:イタリアより第5曲「ペトラルカのソネット第104番」 S. 161/R10-5
リスト:夜想曲「眠られぬ夜、問いと答え」S. 203
リスト:3つの演奏会用練習曲 S. 144より第2曲「軽やかさ」
リスト:凶星!(不運) S. 208
リスト:2つの演奏会用練習曲 S. 145
リスト:暗い雲 S. 199
リスト:ハンガリー狂詩曲第11番 S. 244-11
リスト:葬送前奏曲と葬送行進曲 S. 206より「葬送行進曲」

リスト:愛の夢 第3番

初プレトニョフでした。
いつかは聴きたいと思いつつも指揮ばっかしてたから。

暇潰しにふらっと弾きに来ましたー、みたいな感じで始まるロンドから最高。
終始、内にも外にもどこにも向かわない感じが新鮮だった。
私はわりと物語や情景が見えるタイプで、
そういうのを見せてくれない演奏は好きではないけど
今回は見えないがゆえに出された音の累積で音楽を楽しんだ。
何かを伝えようとしていて、それが伝わってこないのは駄目だけど
別に何も伝えようとしてないしー、みたいな(そんなことないと思うけど)。
そのくせクセが強い。
だから練習曲とかハンガリー狂詩曲とか笑えるぐらい面白い。これは生で聴く醍醐味。
KAWAI がそういう音なのかなぁと思ったけど
ちょっと暗めで温かい木の音がまた新鮮。
リストとか若い人がよく弾くけど、ジイサンが弾くと味があるなぁ!
熱情は「熱情」というか「絶望」て感じだったけど
人生のいろいろが詰まってそうだった。
この演奏、CD 欲しいかといわれたら欲しくはないけど
次のコンサートも聴きに来たいという感じでした。

帰って来て 過去の CD 聴いてみたら、若!
そして、外に向けた情景が見える演奏。奏者の変化は面白い。
昔を生で聴いたことないのが残念だけど、どちらの演奏も好きだな。

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東京・春・音楽祭 ーピアノ四重奏の夕べ [-クラシック編]

東京文化会館 小ホール
ヴァイオリン:ノア・ベンディックス=バルグリー
ヴィオラ:アミハイ・グロス
チェロ:オラフ・マニンガー
ピアノ:オハッド・ベン=アリ

マーラー:ピアノ四重奏曲(断片) イ短調
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47

ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 op.25

ベンディックス=バルグリーの衝撃!!
正直デジタルコンサートホールで見る限り全然ピンとこなかったので
まったく期待していなかったけど、やっぱり生で聴かないとね。
私のタイプ(たぶん音と音程感)ということもあるけど、この人は凄い!!
アンサンブルが調和ではなく、もはや融合でした。
終始素晴らしすぎて何も言うことがない。
強いていうなら、音の融合という観点からマーラーが個人的に一番ガツンときた。
ヴァイオリン弾きながらヴィオラを歌っている。
ヴィオラを弾きながらヴァイオリンを歌っている。ということですね。
グロス氏も相変わらず素晴らしい。
やっぱり顔は上だけど真ん中重要だな、とかいろいろ考えながら堪能した。
ヴィオラ、チェロの上に自然に乗っかるだけでいいし
乗せられて、うっかり私まで体動かしそうになった。
一緒にやったら楽しいだろうな。いや、自己嫌悪か。。

とにかく来年もこのメンバーで来てほしい!!

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個性 × 2 [-クラシック編]

ベルリン放送交響楽団@サントリーホール
指揮:ウラディーミル・ユロフスキー
ピアノ:レイフ・オヴェ・アンスネス

モーツァルト:オペラ『フィガロの結婚』K492序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467
フェデリコ・モンポウ:街外れ第1番

ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92(マーラー編曲版)
J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番BWV1068より第2曲「アリア」

軽いタッチのフィガロから始まり、ピアノ協奏曲。
たぶんアンスネスのモーツァルトは初めて聴くけど
こう弾くだろうな、という音で、やっぱアンスネスだな、と。
2楽章のオケとの対話は本当に素晴らしく、一方で
オケをバックにピアノが主導権を握るようなところでは
絶好調ならもっと自由に大きく空間使うような気がしないでもなかった。
この公演はオマケのつもりで取っていたので
アンスネスの背後の席だったからかもしれないけど。
ピアノの響板よりは前に座るべきだったかな。
でも、ピアノが剥き出しになるようなところでは
フッと力が抜けて、あぁ、ピアノ ソナタで聴きたいなー、と。いつかやってほしい。
そして、協奏曲なら、やっぱりブラームスやってほしいかも!今後に期待。

アンコールは一転、クリスタルな浮遊感で異次元のどこかの国の物語のよう。
最後は宇宙空間に放たれた紫のプリザーブド ローズで時間が止まった。
第1番はバルセロナ郊外の「道、ギター奏者の女と老馬」らしいが。
しかし、この5分間だけでも 8,000 円の価値あり。ドキドキが止まらない。
来てよかった。

休憩後もアンコールの余韻が抜けず、チューニング中には
もう帰ればよかったかなー、なんて思ったりもしたけど
曲が始まると「!!!」。
ベートーヴェン先生に怒られそうだ!!知らないけど。
終始重心低く、土の香りがする。
ある一定の高度を超えることは許されていないように地を這って行進。
それをたまに管楽器が突き破る快感。
地表近くで飽和状態が続くから、聴いているこっちが圧迫されて力が入る。
2楽章もテンションそのままにアタッカで。
ここまでが第1幕、3楽章が第2幕、4楽章が第3幕、みたいな印象だった。
そんなこんなで、ずっと眉間にシワ寄せながら聴いていたけど(悪い意味ではない)
4楽章の途中から何だかよく分からないけど凄い面白くなってきて
管楽器による(畏怖の対象の)神降臨!みたいな変なテンションになってきて
ユロフスキーが風貌も含め、司祭様のようで凄いカリスマだし
もう面白くてたまらなくなったフィナーレに興奮!
いやー、ベートーヴェン先生には怒られそうだ。

アンコールは、音の形をくっきり出す演奏で
これまた耳馴染みのない雰囲気を作っていたが、品よく気楽に、解毒された。

アンスネスとユロフスキーはどちらもとても個性的で稀有な存在、と噛みしめた日でした。

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パリ管弦楽団 2018 [-クラシック編]

パリ管弦楽団@サントリーホール
指揮:ダニエル・ハーディング
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト

ベルリオーズ:オペラ『トロイアの人々』より「王の狩りと嵐」
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
 クルターク:ヴァイオリンのためのサイン、ゲーム、メッセージ ―ジョン・ケージへのオマージュ より Doloroso

ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
 ベートーヴェン:序曲『コリオラン』

前回 は2年も前だったのか。
ほとんど同じような感想だけど、前回の方が楽しめた。
作曲家の違いかな。
ということで、今回はベルリオーズが一番でした。
軽くて品があって華やか。一番いいというか、一番しっくりくる。

イザベル・ファウストは、雑味がなくて、静物画のようで、
なんか、この曲のイメージじゃないんですよ。
この曲はもっと大男に弾いてほしいというか。
しかしながら、2楽章の管との対話は
一気に絵本の世界に入ったようで素晴らしかった。
パリ管の木管は本当に素晴らしい。アンサンブルでも来てほしい。
話が逸れたけど、クルタークは素晴らしかったので、
彼女はこういう呟き系の曲をやった方がいいんじゃないのかな。

後半の田園は、終始お酒の香りがして、陽気な田舎町の結婚式の一幕みたいだった。
外で酒盛りして、お祝いして、嵐が来て大騒ぎして、建物の中に場所を移して二次会して、みたいな。飛び出す絵本。
それはそれで面白かったけど、なんか、それでいいのか?感が・・・
そして、ハーディングは私にとっては謎な人。
なんだかよく分からなかった。

2楽章では、木管神!明日も来ようかな!と思って
その後の楽章で、まぁいっか、、、となるそんな一日でした。(毎回?)
木管聴けるだけでも行く価値ありだけど、そんな中で
(たぶん)Giorgio Mandolesi が凄すぎた。なんだこの人は!?

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